この本を知ったのは発売される前。
なんでも覆面作家によるデビュー作で、新潮社がすごい本すぎてキャッチコピーが浮かばないから販売前に無料版を公開して一般公募で決めるという内容をたまたま知ったからです。
出版社が「キャッチコピーを代わりに書いてください!」というのもなんとも斬新!
ホームページに掲載されていた『ルビンの壺が割れた』を一気読みして鳥肌がたったのを今でもよく覚えています。
そもそも『ルビンの壺』といのは多分一度は見たことがあるであろう、この絵。
見ようによっては「顔」にも「壺」にも見えるという騙し絵の一種です。
心理学に関してはちんぷんかんぷんですが、無理くり解釈によると「人間は同時に物事は見えないけれど、今注意を向けているもの(=現実)以外にも気づいていないことがある」というものらしい。
はい、あくまで”らしい”です。
「自分の存在がわからなくなる」時は全体で物事を捉えよう!的なのでいいのかな?
正しい解釈に関してはGoogle先生へGo!
サクッとあらすじを言うと、昔恋人同士だった2人が数十年ぶりにFacebookを通して連絡を取り合うようになります。
結婚の約束までした2人。
しかし結婚式に新婦は姿を現さなかったのです。
それ以降お互い別々の人生を歩んできた2人。
Facebookでのみのやりとりで明かされる2人の過去。
そして、どうして結婚式当日に行方をくらませたのか...
衝撃のラストがあなたを待ち受けています!
新潮社が一般公募する気持ちがわかったので、思わずアホみたいなキャッチコピーを送信。
斬新な内容で、まさに現代に生み出された本!
(これ送ったキャッチコピーじゃないです笑)
忘れかけていた頃、新潮社から本が販売されたというメールが!
『発売した書籍は、無料版とは少々中身が異なります。読まれるのは2回目という方にこそ、ニヤリとしていただけると思いますので、よろしければご高覧くださいませ。』
とのこと。
カバーやばい(笑
これは少々中身が違うならば読まなければ!と早速購入。
ニヤリとする部分見つけました!
うーん、残念すぎる!!
新潮社の方に言いたい!!
無料版を読んでいる人はこのニヤリの部分でガクッときてないかな〜
初めて読む人は多分「ほ〜現代的〜!」で終わる。
あぁ、素人目線なのかもしれないけどあのニヤリ部分はいらない!蛇足感が…
せっかくの素晴らしい後味の悪さが、ニヤリ部分で一気に子供じみた本になってしまった感は拭えない…
無料版も発売された本も両方読んだ人にはぜひ感想を聞きたい〜
でもすごい本なんです!読んだ後誰かに何か言いたくなる!
今まで読んだことのないようなジャンルなので興味を持った方は是非!
ニヤリの部分がどこなのか、知りたい方はご連絡ください。(ここで言ってしまうとネタバレになってしまいまして...)