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泣ける…マンガ『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』

作者さんが自身で言っているようにホラーを連想させるようなタイトルのマンガ『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』(2014年出版)


引用元

そんな私もタイトルだけに惹きつけられて読んだ1人です。
作者である宮川さとしさんが母親を亡くした時の体験談を描いたノンフィクションマンガです。

まだ身近な人の『死』に触れたこともない人もいると思いますが、親だけでなく、きょうだい、友達、恋人、パートナーなど自分の大切な人が亡くなり言葉にできない想いを抱えてる人は沢山いると思います。

亡くなる前、亡くなった時、亡くなった後の一連の心の動きに、共感できることが多々あり、私自身も亡くなった大切な人を思い出して泣いてしまいました。

こんな言い方は作者様に大変失礼なので、小声で言いますが、、、、

絵が特別うまいというわけでない(独特なタッチ)なので、それが妙に親近感をもたせてくれます。ほめてます!

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母親の死

末期の胃癌を宣告された宮川さんの母親。
宮川さんが33歳の時、2年におよぶ闘病生活の末亡くなります。

葬儀会場の控え室で亡くなった母親と2人きりになったとき、緊張の糸が切れた宮川さんの姿に泣いてしまいます。

だけど、翌日のお葬式の日は妙に冷静な自分がいたり...

この後、火葬場で母親の遺骨と対面し、こう思ったそうです。

この日を境に作者の宮川さんは『母親のいない世界』を強く意識しながら生きていきます。

母との思い出

亡くなっていない人ですらたまに思い出すことありますよね。

それが亡くなった大切な人なら、ちょっとしたことでも思い出してしまいます。

母親の懐かしい字を見ては思い出し...

母親から頻繁に連絡がきていたスマホを見ては思い出し...

フッとした時に心の隙間に入ってきて、抑えていた感情が出てしまいます。

死と向き合う

端から見たら元気そうに見えても、心にポッカリと穴があいた状態で生きていた宮川さんですが、時間をかけて『死』というものに向き合っていきます。

人によって家庭環境は全く異なるので読み手によってさまざまな感想はあると思いますが、作者のまっすぐな気持ちが伝わってきます。

泣きましたが、読み終わった後はなんだがスッキリした気持ちになりました。

不平等な世の中で『死』だけが唯一平等に与えられたものだと昔から思っているのですが、タイムリミットがある以上、『死』を考えることは大切だと思います。

このマンガを読んだ後、大切な人に連絡したくなります。

そんな私も学生時代1人暮らしをしていた時に、母親に一切連絡をとらず、連絡がきても無視していたら「生きてますか?」とよくメールがきていました。

今思えば、自分を心配してくれる人がいるということはとてもありがたいことなのですが、当時はイキがっていました。

ということで、今回は読み終わった後こちらから久しぶりに「元気でやってる?」とラインしました。

しばらくして、

「○○(名前)から連絡来るなんて気持ち悪っ(意味不明な絵文字付き)」

ときました。

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