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プチ日本一周〜東日本大震災から7年半軌跡を辿る旅・2日目宮城県で消えた街を目撃Part2〜

一本松のある陸前高田市から気仙沼市南三陸町へ。
「気仙沼」「南三陸」このワードも当時ニュースなどで何度も耳にした人は多いと思います。

「過去の津波浸水区間」標識がこれでもかというくらいに出てくる。道幅を広げたり新たな橋の建設途中でそこらじゅうが工事の最中。道は狭いのに、大型トラックがかなり行き交っていました。南三陸町を抜けた時には白色のレンタカーが泥で軽い茶色になってました。

封鎖されている道路もあり、ぽんこつナビによるとここに信号があったんだなということがわかります。

そして相変わらずナビは迷いまくってどこぞの空間をさまよっている。
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南三陸さんさん商店街へ

南三陸といってもどこに行けばいいのかわからなかったのでグーグルマップを拡大して適当な所をタップしたのが、「南三陸さんさん商店街」。

偶然ここに寄った感じになりましたが、行って良かったです。
ちょっとだけ迷って到着しました。

この写真だけ見ると木をモチーフにされた綺麗な道の駅という感じです。

でもここは道路沿いに突然出現して、周りは工事中で他に何もありません。

コンビニ、可愛らしいケーキ屋さん、食品を売ってるところなど結構お店が入っています。
見た目的に新しいという事しかわからず、正直ここが昔どんな所だったのか、周りは街だったのかも全然わかりませんでした。

まちの写真屋さんで当時を知る

そこでふっと目にした写真屋さん。なにやら首相の安倍さんが来た形跡がある。
そこで外にあった写真を眺めていたら中から女性がでてきたのでここはどこに位置するのですか?って恥ずかしながら聞きました。

写真を見ながら今はここで、以前のここに位置するとか、周りの工事を指差してあれが昔のここなど詳しく説明してくれました。上下の写真だけでも陸前高田市と同じ...街が消えてる...

中を覗くと写真の展示館があり、南三陸町に住んでいた写真家の方が震災の時に撮った写真『南三陸の記憶』が120点展示されています。300円の入場料で入れます。

写真でもわかる恐怖

館内の撮影はNGなので写真はありません。
たった10分たらずで街全体を破壊していく津波の恐怖が数分ごとに写真におさめられていました。写真に記載さている時間を見ながら鳥肌がたっていました。

これらの写真を撮影した佐藤信一さんの言葉で「恐怖でフィルター越しにしか見れなかった」というような文章が今も胸に残っています。

どんなに恐ろしかったろうとか、津波に流される人を目の当たりにした人、家族をなくした人など色々な事を思っていたら涙が止まらなくなっていました。震災を経験せず、写真を見ただけでもこうなのに、実際に経験した人は今どんな想いなんだろう...。

そう思うと被災地の方は今心から笑えているのだろうかとか、私に笑って答えてくれた人たちも本当はPTSDに苦しんでいるのではないだろうかとかさまざまな思いが溢れてきました。

希望も見えた

展示館には津波による破壊やそれによる人の絶望の写真だけではなく、震災後のみんなの笑顔など希望の光も見てとれるような写真もたくさんありました。

南三陸さんさん商店街も震災から6年もかかって2017年にリニューアルオープンしたようです。かつてその周りには家族と暮らしていた家があり、友達がいて、みんなの思い出が詰まった街があったと思うのです。

私がたまたま訪れた南三陸さんさん商店街には多くの人の希望や光が垣間見えた素晴らしい商店街でした。

まだまだ完全復興には遠いと思いますが、街でよく見かける「南三陸町がんばれ!よみがえれ!」という言葉を心から思わずにはいられません。

写真を見て泣いた赤い目と鼻すすってるしで、恥ずかしくて下を向いて一礼して出て行こうとしたら「ありがとう」と後ろから聞こえた優しい声が今も耳に残っています。

9/21
宿泊費:4100円/食費:1270円
駐車場代:800円/入場料:300円
高速代:870円

合計:7340円

全体の合計:199,198円

最後は放射性物質の放出で大問題となった福島第一原子力発電所の軌跡です。