こんにちは。活字中毒者です。
小説などの活字本(?)以外にコミックも大好きです。
1ヶ月にかける本代に最近自分でひいてます。
マガジン、ジャンプなどの少年雑誌から少女漫画、はたまた手塚治虫などの漫画までありとあらゆる漫画を読みつくしています。
その中で個人的にハマっていてお勧めしたい最近のマンガは、ダントツで「死役所」。
city officeの「市役所」じゃなくて、death officeの「死役所」です。笑
新潮社が発行している月刊漫画雑誌『月刊コミック@バンチ』で連載中の作品です。
現在は単行本で9巻まで発売されています。(H28.9)
もともとノンフィクション系やシュールな話に目がないのですが、このマンガは人の生と死を考えさせられるリアルなマンガなのでドンピシャという感じです。
ネタバレしない程度に、知らない方のためにサワリだけご紹介します。
舞台は「死役所」
引用:死役所
この物語の舞台はタイトル通り「死役所」。
死んだ人間が成仏する前に訪れる最初の場所。
死んだ姿のまま訪れることになるので、ぐちゃぐちゃの姿の場合も…
それぞれ、他殺課・生活事故死課・自殺課・交通事故死課など死んだ原因によって処理する課が分かれます。
まさに役所ですね。
そこで、死んだ人間は”申請書”に名前、死因などを記入し、彼らの過去の回想が始まります。
その過去は現代で問題になっているようないじめ、虐待、薬物、不妊治療などまさにノンフィクションを読んでいるようです。
他人事ではなく、いつ自分や周りで起こっても不思議ではないことばかりです。
思わず涙が止まらなくなってしまった回もありました。
さらに一話完結形式なので読みやすい!
職員は「元死刑囚」
死人を相手にする「死役所」で働いている職員たち、実は全員「元死刑囚」。
つまり彼ら自身も死刑で亡くなった人たちです。
引用:死役所
「お客様は仏様です」
というギャクみたいなフレーズが決まり文句のこの男性。
この物語の主人公であるシ村さんです。
「死役所」の総合案内係として働いている元死刑囚の職員。
仮面をかぶっているような不自然な笑顔を絶やさない彼にも、まだ完全に明かされていない暗い過去が…
だからたまにこんな顔もしちゃうの。
引用:死役所
ちょっとイケメンになる。笑
徐々に明かされていく職員たちの過去…
元死刑囚の職員たちと、「死役所」に訪れる死んだ人たちがおりなす世界観に引き込まれます。
胸が詰まります。
引用:死役所
一話ずつ完結するたびに、最後にその話の死者の生きていた頃の写真が出てくるのですが、これが何とも言えない気持ちになるんですよ。
読んだ人にしかわからないこの言い表せない気持ち…。
人の死生観がテーマなので、かなり後味が悪いこともあります。
それがまたリアルっぽくてハマってしまう由縁なのかもしれません。
人とワイワイ語り合うようなマンガではないですが、人生や死生観に思いを馳せてみたい方是非読んでみてください!
良かったら感想とかくれたらうれしいなぁ〜笑
日本のマンガってほんと素晴らしいですよね。