小学生の時にしっかり理解していなかったのでしょう、今までなんとなく円高だとお得〜って感じでした。
しかし「インベスターZ」という投資を題材とした漫画を見て、ちゃんと意味を理解しなくてはと思いたったのです。
何故そう思ったのかというと、漫画で紹介されていた実際の証券マンの下記のコメント。
ユーロ圏のいくつかの国の財政状態が悪く、ユーロが売られていた。
その頃、有望な投資先を訊かれると、私はドイツ企業だと答えていた。
ドイツもユーロ圏の国なのだから経済が苦境なんじゃないのかと驚かれたが、それは違う。
ユーロ安になると、輸出比率が高いドイツの自動車メーカーは、国際競争力が強くなる。
つまりは、ドイツ銘柄が「買い」ということ。引用:「インベスターZ」2巻
これを読んで私の頭は「?」でした。
調べてもアホなので意味がよくわからない。
とあるサイトには円高は「ドルに対して円の価値が上がること」、だから今まで1ドル100円だったハンバーガーが80円で買えるのです。
と、まぁこのサイトに限らずほぼそんな感じ。
いやいや、その中間の概念が知りたいねん!
価値が上がったらなんで80円になるかその理由が知りたいんだけどー...ということで、私のようにいまいち意味がわからない人のためにわかりやすく概念を説明します。
円高とは
ここではわかりやすように「円」と「ドル」の関係性でみていきます。
円高とは「ドルに対して円の価値が上がること」逆に言えば「円に対してドルの価値が下がること」。
つまり、あくまで「円高ドル安」という通貨の価値に対しての表現です。
この言葉の意味自体はわかりますよね。
円の立場が上に行く感じです。
では、問題のどうして1ドル100円だったハンバーガーが「円高ドル安」だと80円で買えるようになるわけ?
なんか逆の感じしますよね。
これをちょっとしたマンガ風に見ていきましょう。
ちょっと大げさに表現しています!
つまり、円の方が立場が上なんだから1ドルのハンバーガーに対して100円も払ってたまるかっということ。
円高の今ならそのハンバーガーは80円の価値ってもんよ!って日本人の態度も大きくなってる感じです。
これが1ドル100円が1ドル80円になるカラクリです。
ではその逆の円安はどういうことなのかというと…
円安とは
円安とは「ドルに対して円の価値が下がること」逆にいえば「円に対してドルの価値が上がること」。
円高とは全逆ですね。
今度はドルの方が上にきたので、立場が逆転してアメリカ人の態度が大きくなる感じです。
これが円安で1ドル100円のハンバーガーが150円になってしまうカラクリです。
どうでしょう概念をつかんでいただけたでしょうか?
立場によって損得は違う
上の記述では日本人とアメリカ人のやり取りだったので、円高の1ドル80円になれば日本人が得するようなイメージでした。
しかし同じ日本と言えど、企業側からみたらどうでしょうか?
輸入業と輸出業、どちらかをメインとして行っている企業だったら損得は円高円安でハッキリと分かれます。
輸入業がメインのところはアメリカから何かを買い付けるので円高になった方が安く仕入れられるのでお得ですよね。
これがスーパーなどで見かける「円高還元セール」です。
しかし輸出業の場合、例えば日本車をアメリカに輸出などする場合、1ドル80円で買い取られては損ですよね。
ということは逆を言えば、円がヤバイ状況(円安)であっても輸出業は得をするということです。
これでようやく私の最初の謎はとけてスッキリしたのでした。
参考になれば!