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プチ日本一周〜東日本大震災から7年半軌跡を辿る旅・1日目岩手県で津波の怖さを学ぶ〜

朝の9時に盛岡駅近くでレンタカーを借りて、早速予定通り「たろう」へ!
その前にマックスバリューで大量に水、コーヒー、お菓子とか買い込む。笑

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盛岡からたろうへ出発

「盛岡→たろう」間は約2時間。
早速道路に「ここから過去の津波浸水区間」という標識がでてくる。


引用:日本経済新聞

全く免疫がない私はこういう標識を見ただけでドキドキしてしまいました。

たろうに到着したのが12:15。
被災地は本当に沢山あって、その地域ごとに震災の記録を残すべく取り壊さないで保存しておく建物(震災遺構)がありますよね。たろうにも「たろう観光ホテル」という建物があります。

そういえば、盛岡駅で説明してくれたお姉さんが1人からでもガイド頼めますよって言ってたな〜と思い出してパンフレットを見て電話。(※要予約)

13:30からならガイドさんが戻ってくるとのこと。ガイド料と時間を聞くと、1時間ほどのガイドで4000円ほど。

ひぇっ、高い…

って正直ひるんだけど、ここまで来て頼まないと絶対後悔するぞ私!と思って頼みました。

※結果から言うと、津波に対して知識がないなら「たろう」に限らず、1回はプロに頼んだ方がいいと思います。ガイドさんから学ぶとそれ以降見方が全然違ってきます。
実際に何も知らない人は上のホテルの写真見ても「うわ〜こんなんなるんだ〜」って感じだけではないですか?

1時間ほど余裕があるので、そこから15分ほどの所にある震災メモリアルパークへ行くことにしました。

震災メモリアルパーク中の浜

えっ、この道で合ってるの?っていう感じで、対向車来たらもう知らんわってレベルで道が狭い。

蜂やトンボがブンブン飛ぶ音が聞こえるくらいひっそりと存在していました。

ここは震災前はキャンプ場で人が賑わっていた所らしいです。15m以上の津波で炊飯棟とトイレが破壊されたまま残っているし、あれが夏で人が沢山いたらと思うと実際にその場にいてゾッとします。

遠近の関係がありますが、完全に全てをのみ込んでいく波の高さなんだって現地にいたらよくわかります。
もうここら辺から胸がキューって痛くなる。

ガイドさんから学ぶ震災の恐怖

ちょうど13:30にたろう道の駅内の待ち合わせ場所へ。ガイドの鈴木さんがすでにお待ちかね。

あとでビデオをホテル内で見るから、位置関係がわかりやいすように建物や防波堤を一旦グルッと車でまわりながら説明するとのことで、鈴木さんが運転するバンに乗り込みました。

津波がきてある高さまで海水が浸水していたことを示す壁や、壊れた防波堤の作り、これから作られる防波堤などめちゃくちゃ詳しく説明してくれる。

でもこれだけだと津波の本当の恐ろしさがまだわからないですよね。

たろう観光ホテルの近くに「製氷貯氷施設」という、読んで字のごとく氷を作る所があります。

先ほどのメモリアルパークの15m以上の津波に人間がのみ込まれるというのはこういう高さの関係ですね。

たろう観光ホテルとの直線距離はだいたい250mくらいかな。


※右写真は実際目で見た感じの「製氷貯氷施設」から見たホテルまでの距離

あとで、ガイドを頼んだ人だけがホテル内に入って6階の部屋で実際に津波がきた時のビデオを見れるのですが、ホテルの社長さんが実際に津波が迫ってくる時に撮ったものなんです。

製氷機あたりからホテルまで体感にして7秒くらいで津波がやってきたらしいです。

時速100km!!

マックス時の津波の高さは山にぶつかって跳ね返った瞬間「製氷貯氷施設」の倍くらいあるんですよ!
その勢いで時速100キロの泥を含んだ真っ黒な波が迫ってくる恐怖がビデオからすごく伝わって来る。私ならビビって足がすくんで絶対動けない。
しかもちょうどビデオが撮影された所だからこんな高さまで水が押し寄せてきたの?ってゾッとする。

こんな大きいテレビで見ます。

椅子用意してくれましたが、思わずずっと立って見ていたほどすごい。

津波がきても防波堤があるから全然気づかず歩いてるおばあちゃん、そのあと流されて未だに行方不明。そして、同じく気づかず地震後巡回していた消防車も写っているのですが、流されて乗車していた3人の方が亡くなっているなど映像がナマナマしい。

防波堤があるから逆に大丈夫だろうと思って見てた人も結構いるらしいです。

風化させてはいけない

公にはされていないけど、震災後すぐに復興工事が行われたんじゃなくて、先に遺跡の採掘が優先されて1年ほど先のばしにされていたらしいです。そんな時まで学術的な方が優先されるってどういうこっちゃって憤りすら覚える。

まだ防波堤が完成するまで2年ほどかかるのではないかと言っていたので、そう考えるとその時点で震災後10年ですよね。流された家はもちろん今はなくて草むらになってるところもちらほら。

というか、地震と津波で地盤すら変わってしまって道路が元あった場所から数十メートル移動して新しく作られたりもしてます。

復興工事中は県外の人が出向で来ているおかげで旅館などが潤っていると言っていたけど、それが終わったら観光業で人を呼ぶ必要があります。
たろうでは今も1年間に2万人ほどにガイドをしているそうです。

最初高いと感じたガイド料もホテルの存続や復興支援に使われているそうです。
少しでも力になるべく私たちができることは使うべきところにお金を使うこと!ではないかと思います。

1時間のガイドの予定だったのですが、私が質問ばかりしたせいか2時間になっていました。ここに書ききれないほどの情報を教えてくれた鈴木さんに本当に感謝しています。

でもね、鈴木さん。これから行く陸前高田市の「奇跡の1本松」が2億円かけて作ったレプリカだったことは聞きたくなかったよ。笑(どっちみち知ることになるんですけどね。

9/20
宿泊費:6500円/食費:2297円
レンタカー代:35640円/ガイド代:4000円

合計:48437円

全体の合計:191,858円
次は宮城県編Part1です。