Photoshopをある程度使える人でも「チャンネル」について意外と理解していないのではないでしょうか?
チャンネルを知ってしまえば、「No チャンネル No Life !」になること間違いなしです。
追々アルファチャンネルの説明はするとして、まずはチャンネルの概念をしっかり理解しましょう!
RGBってなに?
RGBはRed(赤) Green(緑) Blue(青)の頭文字をとったものです。
私たちが見ている色は、光の3原色である「赤・緑・青」の量(色の値)を調整してできています。
要は絵の具の原理ですよね。
応用して、R値(赤)をあげれば画像全体が赤になりますが、逆に下げると相対的にG値(緑)とB値(青)が強くなるのでシアンっぽくなるわけです。
チャンネルではその画像が、3色をどのように配合して出来上がっているかわかります。
このように赤に緑を足して、さらに青を足していくと元画像になります。
画像はピクセルの集まり
さらに掘り下げていくと、画像というものは小さい点の集まり(ドット)でできています。
ピクセルとはそのドットに色情報をもたせたもの。
つまり小さなピクセルの塊が画像となっているのですが、パズルを想像してもらうのがいいと思います。
遠目で見て、そのパズル全体が赤に見えても実際にピースを1つずつ見たら微妙に同じ赤でも違いますよね。
これはチャンネルを理解する上でとても大事なことですが、
1つ1つのピクセルは全てRGBの3色の配合量が違うということ!
(一色で塗りつぶしている場合などは除きます)
わかりやすく図で説明すると・・・
このように炎でも赤色の配合量の違いだけではなく、1つ1つピクセルに加えている3色の配合量が違うということです。
グレースケールってなに?
チャンネルにある下図の表ですが、トップの「RGB」以外の「レッド」・「グリーン」・「ブルー」のサムネイルには色がありませんよね。
これらはグレースケールで表現された画像です。
そもそもグレースケールとは、下の図のようにphotoshopやイラレにもあるスウォッチの中のこの部分。
(※わかりやすいようにスォッチ内でのグレースケール説明ですが、実際は256階調あります。)
白から黒までの間を何段階かの灰色で表し、色の濃淡の明暗を表現した技法です。
(モノクロは白と黒の2色(2階調)のみで表現したものなので間違えないように!)
白は色がある・黒は色がないという考え方
実際にはグレースケールは色情報は含まず、明るさ情報だけ含んでいます。
グレースケールは256階調なので、"画素値0の黒"から"画素値255の白"の256段階で色の明暗をわけています。
上の説明だけだと何を言っているのかわからないので例を見てみましょう。
例えば、何の色も混じっていない赤1色のみは(R:255 G:0 B:0)となるわけですが、R値、赤という種類の明るさはMaxの255で、緑と青の種類と明るさは0ということ。
つまり緑と青の要素は0ということですね。
紫は(R:167 G:87 B:168)なので赤と青の量をほぼ同量まぜて、緑を半分混ぜたら出来上がりという感じです。
では白のRGB値はそれぞれどうなるでしょうか?
光の3原色のグラフを見ると、3色を全て同じ量だけ均等に配合すると白になるということでしたね。
ということは...
R:255 G:255 B:255
ということになります。
つまり、RBGのそれぞれの値で各色の配合量がわかるということです。
画素値0の黒は種類も明るさもなし、逆に画素値255に近ずくにつれて白くなっていきピクセルは種類と色を持つようになります。
この考えが、グレースケール画像では白は色があることを表現し、黒は色がないことを表現しているという概念です。
逆のようなイメージを持つと思いますが、この概念はとても大切なので必ず覚えましょう!
具体的にどういうことか図で見てみましょう。
「レッド」は赤色の情報をもったピクセルのみ、グレースケールを用いて赤色情報の量だけを明暗でわけています。
「グリーン」「ブルー」も同じ考えです。
上の図で「白色がハッキリ=緑の量がいっぱい」というのは「G値は255に近い」とも言えます。
炎でも白っぽいところはR値、G値、B値がそれぞれ255に近いということがわかりますよね。
逆に背景の空にあたる黒い部分にはそれぞれ赤も緑も青の色も何も配合されていないということです。(=画素値0)
つまり色がないということです。
実際にRBG値を目で確認したい方、はメニューから「ウインドウ」→「情報」を選択して情報ウインドウを表示させます。
その後、スポイトツールで画面上を動かすと確認することができるので試してみて下さい。
赤、緑、青チャンネルの色の値をそれぞれもったピクセルが合体して「RBG」として見えるわけですね。
基礎的なことのようですが、この概念を理解していれば、後々説明するアルファチャンネルについても理解が早くなると思います。
参考になれば幸いです^^